呪 い サ イ ト


この予定表は見終わったため、
「ハイ」と優里に携帯を返した。


「ちょっと待って。次のあるから」


えっ? あれれ……?

私は眉をしかめた。

次って? 優里が関わってる事件なんて、
他にあるの!? そもそも、そんな事件、
あったっけ……!?


「はい、これこれ!」


優里に携帯を渡されて、画面を見た。
私は再び驚愕で、体が固まった。
一番上の行には、こう書かれている。

『発砲事件 予定表』


「なん、で……!?」


発砲事件って……あの発砲事件だよね……?
幸恵、寧々、莉音の3人が犠牲になった……。
私が呪いサイトに書き込んだせいで、
起こったあの事件……。なのに、どうして
優里の元にこの発砲事件の予定表が!?


「あの発砲事件も、ウチが呪いサイトに
書き込んで、起こさせたことだよ」


「えっ!?」


私は顔をあげた。

どういうことなの!?
優里は違う……違うよ。
あの発砲事件は、ウチが呪いサイトに
書き込んで、起こさせたことだよ……!