この予定表が送られてきた日付は、
プールへ行った日よりも数日前だった。
つまり……この予定表は、
悲劇の舞台の台本というわけだ。
その後も、3人が救出されたこと、
心肺停止状態になったこと、
心臓マッサージと人工呼吸で息を吹き返し、
心臓も動き出したこと……
すべて書かれてあった。
実際と全く同じようになっていた。
いや、違う……実際が予定表の通りに
なったのだ。
最後の部分には、
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この予定表は誰にも見せないでください。
見せた途端、あなたに呪いが降りかかる
ことでしょう……。
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そう書かれてあった。
私に見せて大丈夫なの……!?
そもそも、私が見て安全なの!?
不安を抱きつつ、最後の行を見た。
驚愕で、私の目を大きく見開かれた。
「え……何これ!?」
ま、まさか……こんなことって……!?
何かの見間違えかと思い、
目を擦ってからもう一度読んでみる。
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ただし、坂山 優子にだけには
これを見せても構いません。
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何度見ても同じことが書かれてあった。
驚愕したままの私を見て、優里は呟く。
「あぁ……それね。ウチも吃驚したよ」

