―――それからしばし時は流れ、呪いサイトに出会ってから一週間が経つ。

 再び月曜日。今日は寧々、幸恵、莉音の三人が退院し、久々に学校にやって来る日だった。
 そして―――発砲事件が起こる日。あの呪いサイトが本当かどうかは私にはわからないが、まぁきっとあんなの嘘だろうが、あの犯人は1週間後にもう一度市内の中学校で発砲事件を起こすと予告していた。
 テスト期間前の中学校がほとんどで、脅迫があっても休校になることはなかった。ただし、警備はどこの学校も強化したらしい。

 私の好きな石神にべたべたと引っ付くあの二人が怪我をする……。
 そう思うと、嬉しい気持ちと悲しい気持ちが心の中で鬩ぎ会い、交差する。幼馴染、友達。それがつっかえていた。

 とにかく……今日の私はそわそわしていた。授業に集中できていなくて―――


「―――わっ!」


 バスケットボールがすぐ目の前に飛んで来て驚く。私は咄嗟に避けることができず、ボールはそのまま顔に直撃した。


「う……っ。いったぁ……!」


 今は体育の授業中だ。一年一組と一年三組でバスケットボールの試合を体育館で行っている。
 女子だけとはいえ、迫力満点だった。

 呪いサイトや発砲事件のことは、今は一切考えないようにしよう、と決めた。


「大丈夫!?」


 顔を手で押さえ、その場に蹲る私を心配して駆け寄って来るクラスメイトがいた。