ピーン…ポーン… ピンポンピンポンピンポン 「うるさいなぁ………」 チャイムに気付き時計を見ると、あたしがベッドに入ってから一時間程しか経っていない。 こんな時間に誰……? 「はい」 「結華ぁ~…」 正面玄関の映像を映し出すモニターには、今にも泣き崩れそうな麻奈の姿が映った。 「麻奈!?」 あたしは慌てて解錠ボタンを押し、家の扉の前で麻奈がくるのを待った。 カッカッカッカッカッ… 早朝のマンションの廊下には、慌ただしいヒールの音が響き渡る。