「失礼致します。ご新郎様が入られましたよ。」


「あ!ありがとうございます。」


「後程ご新郎様がお迎えに上がられます。」



慎のタキシード姿

きっとかっこいいんだろうなぁ………






「やっぱり可愛い~!」

メイクさんの声で、雑誌から鏡に視線を移すと




華やかにまとめあげられた髪に輝くティアラ
鮮やかなメイク




「じゃあドレスも着ましょうね。」



お腹を圧迫しないように、ゆるめにドレスを締めてもらった。




「可愛いドレスね~!あなたにぴったり」


「はいできたっ♪っと!大きな鏡で良く見てみて♪」




あたしは大きな鏡の前に立った。





「綺麗……」



思わず口に出してしまうほど、鏡の中のあたしは輝いて見えた。




慎の喜ぶ顔が目に浮かぶ♪


早く見せたいな♪








これから始まる新しい日々



きっと、最高に幸せな時間



慎……本当にありがとう。