優の顔見たら泣いちゃうに決まってるのに。 私は泣きそうになるのを堪えながら私は生徒会長の後ろにいる優を見る。 「別れよっか。今までありがとう」 やっと言えた。 優にちゃんと言えた。 私はすぐにその時を去る。 優が好きだった。 いつもは学校ではあんなに冷たいけど本当は優しいのを知っている。 雨の日に傘を忘れた私に傘を貸してくれて。 「あなたは?」 って聞いたら。 「別にいい。風邪引いたら困るだろ」 そう言って自分の鞄を頭にのせて私に傘を渡して行ってしまった。