俺はその時、るかってすごい奴なんだなって思った。 だってさ、簡単に俺に好きって言えちゃうんだもんな。 「ねえ、聞いてるの?」 「あっ、えっ?」 俺はるかとデート中だということを忘れて考えていた。 るかは俺が話しを聞いていないとわかると不機嫌になった。 昔から怒りっぽくて、けど、すぐに機嫌を直す。 「早く!限定スイートパイ食べるんだから!」 「はいはい」 今日はるかが前から食べたがっていた一日20個までの限定スイートパイを食べに行く途中。