“……………”


自然に目が覚めた…


僕は布団で寝ていた


外は明るい


頭の上に置いた僕のデジタル時計を見ると5時32分だった



外からはにぎやかな音が聞こえていた



車の走る音や、人の動く音…



“夕方なのかな…”


僕は布団から起き上がり、部屋の窓から外を眺めた



アパートの前の小さな通りには、たくさんの車が走っていた



人も何人か歩いている



車の音や人の音がとても心地良かった…



僕はしばらく外の景色を眺めていた



お母さんは仕事に出掛けていて家にはいない…



“お母さん…”



外を見ながらつぶやいた