-千夏SIDE-





「はぁ…っ最悪。」
あたしは、あのとき呼び出された女子にビンタされた。







「なぁんであたしが殴られなきゃいけないのよ…?」
「…殴られたのか?」


ふと聞こえた、聞き覚えのある声。





「だっ…だれ?」




「あれ、俺のことおぼえてない?」
ニッコリ笑って、あたしの前に立った。




「え…?あ…喧嘩王子。」
「は!?喧嘩王子!?」

「っあ…ごめん。冗談だよっ」
「冗談にも程があるだろ…」