どれ程の女が
屈辱に震えているだろう
どれ程の男が
絶望に打ち拉がれているだろう
どれ程の子供が
無力を嘆いているだろう
どれ程の老人が
孤独に泣いているだろう


私が
息をする

その瞬間に。

どれもこれも





世界
とは
ちがう





のように
惨たらしい




     現  実