「はぁっ……。」 俺は、T高校の前で足を止める。 …あの子はいるだろうか。 辺りを見渡すが、知らない人達ばかりだった。 「…っ…。」 その時、見覚えのある人が校門から出てくるのが目に入った。 「……橘サン…。」