「おい!どっか遠くまで逃げろ!」



聞き飽きたそのセリフに俺は迫真の演技をみせる



「は、はい!かしこまりました!」


いらっしゃいませ、お客さま



さぁ、素晴らしい仕事の始まりだ



俺は警察署行きのタクシーのアクセルを弱々しく踏み倒した

ぶぅーーん


すぐに一つ目の信号に引っかかった


楽しそうにはしゃぎ横断歩道を渡る女子高生の姿


あ、パンツ見えた


俺は、素晴らしい仕事をしている






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