ぶぅーーん っと軽快に走る車に俺の心は全然軽快ではなかった.



だって犯罪者と密室二人きりデート.




色んな意味で初体験.


色んな意味でドッキドキ.



そんな俺に、犯人は意外な様子だった.





「ああ・・・・・・どうしようどうしよう」

後ろから聞こえてくる声.なんだか半渇きのガラガラ声

・・・あれ?

気弱・・・なのか?