人生は自由だ。
俺はやりたいようにやるし、俺の前に立つ奴は全員シバキあげる。

俺は富塚聡志(とみつかさとし)。
17歳。
洛兆高校2年。

金髪にピアス。

座右の銘は「けんか上等」。

初めて俺は見た奴は、俺の事をただのチンピラと思うだろう。

だが、俺はそんなくだらねぇもんになるつもりはねぇ。


俺は俺にしかなれない俺自身になってみせる。

そこら辺のヤカラと一緒にすんなよ。

そんな俺の一番大事なものは「ダチ」だ。
ダチのためなら命だってくれてやる。

徹(とおる)、雅樹(まさき)。
こいつらとは特にうまがあう。

隣の高校に殴り込んだり。
ヤクザをボコボコにしたり。

ハチャメチャな毎日だ。


だがこいつらといると笑いが込み上げてくる。


心底笑えねぇ大人達より、よっぽど楽しい人生だ。


よく担任のセンコウが「将来の事を考えろ。」
とか言ってたっけ。

ふざけんな。
今をさしおいて、どうしろと?
先の事なんて知らねぇよ。

俺は今いるダチとバカをしている事が心底幸せなんだ。

こいつらに会えた事に本当に感謝している。

邪魔すんなよ。

だいいち、そんな大層な事を言う大人達ほど、中身が空っぽのくだらない奴ばかりだ。

そんなに偉くなりたいなら勝手になれば良い。

出世?

勝手にしてろ。

だいたいお前らに本当のダチはいるのか。

いないだろ。

お前らといても笑えない自分が想像できるから。

まあ良いさ。

俺はダチを何よりも大事にする。

ダチがあっての人生だ。

俺は大人になっても、そう言いきってみせる。