バレンタイン☆お菓子に込める気持ち【短編集】

体育館の前まで来ると大きく一度深呼吸をした。

そして一歩前に踏み出した時……

――バシッ!

聞き慣れた音が耳に飛び込んでくる。

そっと覗くと、あいつが壁に向かってボールを蹴っていた。

――バレー部だったあたしは時々、部活が終わった後、あいつが隠れて練習してるのをこっそり、こうやって見に来てた。