屋上には、もう支葵も俊もいた。


『昼休みくらい友達とお昼食べさせてよー』

「んー?明日からねー♪」

『ひっどぉ~…』

「いいのいいのー♪」


私はよくないのに…
どこまで強引なんだこの執事達はッ!


連れて来た割に、無口に昼ごはん食べるし…
楽しくないのですがー…?



あ……



『そーいえばさぁッ!朝女子に囲まれてたとき、みんないつもと違ったよねー』




そう言った私に、支葵が言った。



「分かんねぇの?」



分かれって言うの?



『んー…分かんない。』

「天然にも程があるんじゃね?」


笑いながら支葵はそう言った。



天然?私が?
んなわけないじゃーん♪



『フツーだもん♪』

「穂乃歌のフツーは、天然ってこと?」

『なッ!ひっどーい!』



いつの間にか、海琉も俊も笑っていた。



こーゆー時間、好きかも…。




休み時間もあと10分。


「戻るかぁ…」


海琉はそう言って立ち上がった。