「高野 支葵(たかの しき)です。
 よろしくお願いいたします、お嬢様。」


高野クンは、キレイな茶色の髪の毛をしていて
思わず触れたくなる。
鼻が高く目には吸い込まれてしまいそうなくらい力がある。


「矢野 俊(やの しゅん)です。
 よろしくお願いいたします、お嬢様。」


矢野クンは、黒い髪が知的な印象を呼ぶ。
黒淵のメガネは彼にピッタリ。
誠実で、紳士的そんなイメージを覚えた。


「神谷 海琉(かみや かいる)です。
 よろしくお願いいたします、お嬢様。」
 

神谷クンは、茶色よりも明るい、栗色の髪。
少し遊ばせてある髪は普通の高校生と変わらない。
キメ細かい肌は、ニキビなんて無縁そう。




これから、こんなカッコ良い人たちと…?

私の生活、凄くないッ♪


初めて、お金持ちであることを喜んだ瞬間だった。



これから、どんなことが起ころうとも知らずに―――……