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私は屋敷から家へ帰ってきた。



『俊も海琉も、執事じゃなくなっちゃうんだね…。

それってちょっと、寂しいなぁ…。』


あの後、お父様が支葵がいるからもう、大丈夫だろうって…


2人の解任の話を進めた。




「あぁ?バカ、俺以外の男が穂乃歌の傍に毎日居ていいわけねぇだろ。」


「うっわぁー、支葵。
それって失恋した俺たちに対して嫌味?
性格悪いと穂乃歌に嫌われるからねー♪」


「うっせ。
つーか、どうせイヤでも顔あわせるし。
屋敷に仕えんだろ?」




そう、お父様は変わりに屋敷に仕えることを許可した。



だから、会えなくなることはないんだ。




「…別に来なくてもいいけど。

来る度、2人のイチャイチャしてるとこを見せ付けられるとか、俺的にムリ。」



『ヒドッ!
俊がイヤでも会いに行くもん!』



「ぁ?穂乃歌!
会いに行くってなんだよ!
目の前で浮気すんなっ!」



『浮気じゃないしっ!
ってゆーか…
目の前じゃなかったらいいの??』


「ちげぇよ!目の前でも、影でもするなよ?
穂乃歌は、俺のだろ?」



「「うっざ……」」






こんな4人で笑い会える日も…これが最後…。