「お嬢様??
どうして屋敷へっ?」
メイドさんが私の元へ駆け寄ってきた。
『えっと…
ごめんなさい。連絡もいれずに来てしまって…。』
なんて、言おうか…
そう悩んでいるところに、
助け舟が。
「お嬢様は今日から夏休みへ入りました。
自分の家に帰ることは自然なことです。
連絡を入れなかったことは、自分たちのミスです。
それに、奥様にお話があったので。」
さすが、だなぁ…
やっぱ一番執事が似合ってるかも。
俊の冷静な対応に、私一人が感心していた。
「あ、いえっ!
いいんですっ
奥様は只今空港へ向かわれていらっしゃらないので…
どうぞ屋敷へ入ってください。」
『…空港?
なぜ空港に行く必要が…?』
私たちは、メイドさんの言葉に驚きを隠せなかった。
今日、お父様が屋敷へ戻る―――………

