車を降りると、無駄に広い庭を一生懸命している一人のメイドさんが私を見て目を丸くした。 …それも、そうだよね…… いきなり凛城のお嬢様がきちゃった訳ですから。 連絡くらい、入れといたほうがよかったかな… 門に入るのに、緊張するなんて… なんだか変な感じだ。 門へ一歩踏み入れる前… 私は隣にいる支葵の裾をギュッと握った。 そんな、緊張しまくりの私に支葵は、 “大丈夫だ” 小さくそう言って微笑んだ。 …大丈夫。 私たちなら、きっと… 大丈夫。