婁唯が引っ越してきてから2週間が過ぎ去った―――……

婁唯の入学まであと1週間をきった…


私はまだ、あの日なぜ婁唯が怒ったのかを聞けずにいた。



『はぁ…』



今は学校終わりの放課後。
教室の左端の私の席。
ヒジをついてため息をついていた。




「どーしたのッ?」

『芽衣…』



それから莉緒に麻衣。
心配かけちゃ、ダメだよねッ!





大丈夫大丈夫!
私は平気!





そう言ってその場を逃れようとした。



「やせ我慢、してない?
てゆーか、自分を追い込みすぎ。」

『麻衣ぃ…』



さすが麻衣。


なんでもお見通し、かぁ…




でも今はまだ、言えない…かな




『心配かけてごめんね?
今はまだ話せないけど…いつかは話すから。』

「…無理しないほうがいいよ」

『ありがとう♪でも大丈夫だから』



今日こそって、決めてたから。



またね、と言って私は3人に背を向け教室を出た。