呆然とする私。

荒く閉まるドアの音。

執事3人の深いため息。


……何?



『なんで…あんなに…。』



怒るわけ??



……ムカツク!

なんで怒られなきゃなんないのよぉッ!
婁唯ばっかり自分勝手にしてッ!
私の意見なんて何1つきかないくせにッ!


「なんでアイツが怒ってるかわかんねぇの?」

『へ?』


突然の支葵の言葉に目を丸くした私。


「天然チャンだなぁ♪穂乃歌♪
かーわいー♪」

『えぇ??』

「そんなんだから、噛み付かれるんだよ?」

『ふぇッ??』


何言ってるの?3人共ッ!


「あとは本人に聞いてみれば?」

『…う、ん……』


私は訳の分からないまま、曖昧な返事を支葵に返した。


まぁ、なんで怒ったのか…
理由も、聞きたいし…?

明日にでも、“隣の家”に行ってみよう…



『はぁ~…』



私はソファから立ち、大きく伸びをした。



1番厄介な狼が来ちゃったなぁ~……



「なんかあったら俺等に言えよ♪♪」