「心より、穂乃歌様、支葵様の幸せをお祈りいたします。
…失礼します。」
最後に、そんな言葉を残して彩乃さんは空海の屋敷へ帰っていった。
龍が、私の目を見て…言った。
「よかったな、穂乃歌…。」
『……うん。
龍、ありがとうね…。』
龍に、どれだけ心を救われたか、分からない。
最初は…和哉だったよね…
まさか、年齢も名前も違って、しかも空海の人だったなんて…
お見合いだなんて、ホントおどろいたんだから…
「…愛してるよ。」
『……ありが…っ!?』
引く寄せられた体。
触れた唇。
『なっ…!?』
私は片手で口元を覆った。
「フッ…
顔赤い。かーわい。
…頑張れよ、穂乃歌…。」
口元においていた手を、下へ。
『……ありがとう。
頑張るよ…。』

