狼執事とお嬢様♡




淡々と私たちのほうへと近づいてくる、彼…



その姿が、あまりにも堂々と、凛々しかく、思わず見とれてしまった。




「龍様、ですが穂乃歌様は龍様の…!」

「大切な女だよ…」

「……」



大切な、女…


その言葉に、不覚にもときめいてしまった。


隣には、少しだけ不機嫌そうな支葵の顔。


怒るのも、時間の問題かな…



…もう、怒ってる…かなぁ?




「私は、幼少の頃からずっと、空海家のものとして、誠心誠意つくして参りました…。」

「俺も、彩乃がどれだけ空海の為に努力してくれたか分かってる。
だけど、これは…この問題は…
空海の問題じゃなく、


俺と、穂乃歌の問題だ…


俺が勝手に穂乃歌に惚れて、欲しいと願った…。




この話に、彩乃…お前の力は不必要だ。


お前は、母さんの傍に居てやってくれ…



今頃、話し相手が居なくなって困ってるんじゃないのか…?」




やさしい顔して、そんな格好いいこと言うなんて、なんだかズルイな…


言葉に、キモチが入りすぎていて…


私と支葵が今から何をしようとしていたのか…

そのことを考えると、少しだけ胸が痛んだ。



けれど、龍が私と龍の問題というのなら…


私がどんな答えを出しても…龍に受け入れて欲しい…。