狼執事とお嬢様♡



「…俺もお前も、結婚できる年。

親同士が勝手決めたんだろ…。」





この紙に、自分の名前書いて…?

印押して…?





空海に嫁入り…?













「…俺は、穂乃歌ならしてもいいと思っている。
それにもう、その紙には俺の名前も入っている。

あとは、穂乃歌だけ。」




龍は、少しだけ悲しそうな、それでもやさしく笑って…




アナタはどうして、そんな顔で私を見るの…?





そんな、やさしい目で、


愛しそうな目で。







でもどうして…





そんなにも悲しそうなの…?













「無理に結婚しろなんて誰も言ってないよ。」








龍は私の頭にポン、と手を置いて部屋を後にした。






頭の上だけが、なんだか温かい…。