狼執事とお嬢様♡



俊は、ゆっくりと口を開いた。






「…穂乃歌は離れていってほしくないの?」

『それは……


離れて…いっちゃ…やだ……』





傍に、いてほしいよ。




「支葵が距離を置いた理由、わかってるんじゃないの?」






支葵が距離を置いた理由……




『身分の違いがどーのって…
前に少しだけ言ってた。』


「……それだけだと思う?」



『え……?』




俊は座っているソファに深く背中を預けた。




そして、小さくため息をつくと言った。





「俺の口からあまり喋るのはいいことじゃないんだけど…



支葵は、いつか穂乃歌欲しさに周りが見えなくなるのを怖がってる。


それから…



穂乃歌が支葵を好きになっていくだけ、あいつは不安に駆られるんだ。」