「使用人は先に向かわせておくわッ
2人も居れば十分よねッ!」
「家は今穂乃歌ちゃんが住んでいらっしゃるところとかいいんじゃないかしらッ?」
「そうねッそこに龍君の私物を明日までに運んで…
穂乃歌の荷物は運ぶ必要はないわッ」
「そうと決まれば早くしましょうッ♪
彩乃(アヤノ)ッ?龍の荷物をすぐに運んで頂戴ッ」
…彩乃さんって、蘭さんと同じくらいの力のあるメイドサンなんだよね…
今日初めてみたけど…
綺麗な長い髪の毛…
ってゆーか…
何話進めてるんですかッ!
『少しは落ち着いてくださいお二人とも!
まだ私は17です。たとえ2年後でも3年後でもまだ結婚する気はありません。
やりたいことがたくさんあるんです。』
とうとう頭に着た私は2人に少しだけ強い口調で言った。
こんなこと言っても、絶対無駄だって分かってるけど。
「…無理だわ♪
もう彩乃さんってば空海のお屋敷に向かってしまったそうよ?」
『…止められないんですか。』
「連絡をとる手段が無いわ。」
途方に暮れる私。
そこへ、龍が口ぞえをした。