『それはできない。』



丁寧にお母様と空海の奥様にお断りの言葉を入れる。



2人は残念そうな顔をしながらも納得してくれた。


龍が仲介をしてくれたおかげなのかもしれない。




それでも後ろ髪を引かれたままの母がさらにこう言った。








「じゃぁ使用人数人と一緒に住んだらッ?」








聞いて呆れた。



そこまでして私と龍をくっつけたいのか…


このイケメン好きが…




私は意味が分からない、とさらに反対をする。




でも空海の奥様にまで念を押された…。






龍の顔を少しだけ見ると、やっぱり呆れた顔をしていて。



これじゃぁ私と龍が話した意味がない。




それを分かってくれない母。
加えに空海の奥様。



厄介な2人の馬が合ってしまったものだ。