狼執事とお嬢様♡





「俺はお前じゃないとダメなんだ。」








少しだけ視線を落とした和哉君の顔は、少しだけ長い前髪でよく見えなくて。



今、どんな顔をしているの…?





私じゃないと、ダメ…って……



でも、私は……



和哉君じゃ…







ダメ…?





和哉君じゃ…ダメって…

そんなこと、あるわけない。


気持ち抑えてまでここに来たんだ。

足を動かしたのは、他の誰でもない私の意志で。




空海って名前に気に食わなかったはずなのに、和哉君だと知って少しだけほっとした自分もいて。





こんな綺麗な顔で、スポーツも勉強も全部完璧で。


優しいし、一緒にいて楽しい。



似た家系だからお互い分かり合えると思う。




そんな人が、私じゃなきゃダメって言ってくれてるんだ…。





他に、何を望むの?