どうして…目の前に貴方が居るの? ここは凛城家… この部屋に足を踏み入れるはずの人の名は、空海… 私の瞳に映るのは…零… 何が、どうなってるの? 「穂乃歌?何を言っているの?」 『お母様…。』 私は大きく見開いた目で数回瞬きをすると、ギュッと目を瞑り、再度開く。 目の前にはやっぱり和哉君がいて。 「穂乃歌?しっかりしなさいよッ? どーぞ、お座りください♪」 お母様が手をスッと伸ばし、席を指す。 「失礼します。」 …和哉君のお母様だろうか。 キレイな透き通るような声をしている。