狼執事とお嬢様♡

【穂乃歌】




和服に身を包まれている。


白い私の肌を引き立たせる赤。


なんて蘭さんは言ったけど…



赤って派手すぎないかなぁ?



赤い振袖には白、ピンク。

様々な色、形をした花が散りばめられている。



すこし質素な色の赤は、濃すぎずキレイだった。



髪はアップでまとめ、化粧は軽く。




私は和室にいた。



畳の匂いが漂うこの空間、私はお母様の隣で正座をして…



お見合いの相手を待っていた。



蘭さんは出迎えをすると言って部屋を出て行った。




今この部屋に居るのは私とお母様だけだ。





…あの3人は、今頃何処で何をしているのだろう……




何を、想っているのだろう――…




『ねぇお母様?』

「なぁに?」

『相手の人の名前、なんて言うの?』

「たぶんー空海 龍(クウカイ リュウ)♪」

『たぶんなんだ…?』

「まぁまぁいーじゃない♪」