狼執事とお嬢様♡



【支葵】


…何もできない俺が居る。


こうして今、穂乃歌を見ていることしかできない、自分が居る。


本当は、無理矢理にでもつれて帰りたい。


でも、俺はそんな自分勝手な行動で大勢の人に迷惑を掛けたくなかった。




一番俺が分かってる。


俺が起こす行動1つで、穂乃歌が、凛城の家の人が…



どれだけ大事になるかなんて、想像もできないくらいだ。





穂乃歌はそれを望んでいるのか?


望んでいてくれていたとしても…




俺は、何もできやしない。


穂乃歌に仕えているというだけでも名誉だ。


なのに俺は穂乃歌の心をもらった。




それ以上、何を望む?





でも俺は…


手に入れば入るほど、もっと、もっと…

心の奥底から欲望が湧き上がってきて…


これ以上、俺は穂乃歌の傍に入られない気がした。




お前を傷つける前に、汚してしまう前に。



俺を嫌え、穂乃歌。



俺はお前を愛することをやめられないから。