狼執事とお嬢様♡



朝は、昨日起こったことも、今日起こることも関係無しにやって来る。




少し無鉄砲だけど、どこか逞しい。


青々とした空に目を向ける。




陽光に目を細めながら見た空は…綺麗だった…。


私の気持ちとは裏腹に………。





いつもより綺麗な化粧に服、髪型。


作り笑顔は昔から得意だから、問題無い。



問題があるのは、もっと別の…。





「穂乃歌ー。車来たよー。」


2階に居る私に少し大きな声でそう言った海琉。


『今行く!』と、私も大きな声で返事をする。




階段を淡々と下りて、玄関を出る。




止まっている黒い車。


その車は、登校の時に乗る車よりか長めで。




私は重い足をゆっくりと車へ運んだ。


「ホントに行くつもり…?」




不意に掛けられた言葉。

後ろを振り向くと、そこには俊が居て。


支葵と海琉はもう車の前に居た。


『…行くよ。』