狼執事とお嬢様♡


―――朝。


昨日は、あれから莉緒達にこう聞かれた。



「あのイケメン衆は穂乃歌の執事なの!?」



…言ってなかったから、ね?

とりあえず、もう隠そうにも隠せないだろうから…




『まぁ…そう、かな?』




って、少しだけ曖昧に答えておいた。



制服のYシャツのボタンを留め、ブレザーを着る。


すると聞こえたノック音。


誰だろうかと、耳を傾ける。




「俺だけど。」




聞き覚えのある、愛しい声。



『支葵?』

「入っていいか?」

『うん。』



開いたドア。

見えた茶髪。

スッと伸びる長い足。

吸い込まれるような瞳。




『どうしたの?』

「……」

『っ!?支葵///?』

突然包み込まれた体。

支葵の腕が、背中に回っていた。