狼執事とお嬢様♡


『2人ともやめてよ!
ココ何処だと思ってるのよ?』



その言葉に、俊は顔を上げ、婁唯は視線を遠くする。


徐に口を開いたのは、支葵だった。



「婁唯さん…。
穂乃歌困らせて楽しいかよ?

俺だったら絶対ぇこんなヘマしませんけどね?」



半分は、丁寧で。

でも大半は、素の支葵で。



支葵の目は真っ直ぐに婁唯を見つめていた。




1つ短いため息をついた海琉。

口を開くと言った。




「俺、アンタ嫌いかも。
穂乃歌困らせる奴は全員嫌いだけどね?

1年は1年の教室に行かれたほうがいいのでは?」




海琉の言葉は婁唯を拒絶しているとしか思えなかった。


そして海琉もまた、視線の先は婁唯に…。




「…フン。ずいぶんと生意気だな…
でもまぁ…。」



婁唯は続きの言葉を飲み込み、軽く鼻で笑うとそのまま教室を去った。

その意味を、私は近々知ることになる……


――私達は注目の的で。




婁唯が出て行くと、一斉にザワ付き始めるクラス。

鶴の一声をあげたのは真衣だった。


「うるせぇな…。」



一瞬にして静まり返る教室。

とりあえず…OK?