「婁唯様。お嬢様が困られております。お止めください。」
クールに言い放つ俊。
婁唯は視線を私から俊に移した。
「何執事ぶってんの?」
「執事ですから。」
「聞いて呆れる。
いつかはドーモね…?」
「…」
2人の空気はどんどんと険悪になっていく…
婁唯の言う“いつか”は…
きっと私が風邪を引いたときのことだろう…
「何黙りこんでんだよ、執事クン?
言い訳の言葉も思い浮かばねぇか?」
『婁唯ッ…!』
やばい…
これ以上はさすがの俊だって…
素になっちゃうんじゃ…
なんて、そんな心配は無用だった。
「あの時は…申し訳ございませんでした。
お嬢様のこととなると…つい。
これからはご無礼の無い様十分気をつけます。」
『俊……』
丁寧に頭を下げた俊。
私は慌てて俊の裾を引っ張った。

