狼執事とお嬢様♡




「婁唯様。お嬢様が困られております。お止めください。」




クールに言い放つ俊。


婁唯は視線を私から俊に移した。



「何執事ぶってんの?」

「執事ですから。」

「聞いて呆れる。
いつかはドーモね…?」

「…」




2人の空気はどんどんと険悪になっていく…


婁唯の言う“いつか”は…


きっと私が風邪を引いたときのことだろう…




「何黙りこんでんだよ、執事クン?
言い訳の言葉も思い浮かばねぇか?」

『婁唯ッ…!』



やばい…

これ以上はさすがの俊だって…


素になっちゃうんじゃ…





なんて、そんな心配は無用だった。




「あの時は…申し訳ございませんでした。
お嬢様のこととなると…つい。
これからはご無礼の無い様十分気をつけます。」

『俊……』




丁寧に頭を下げた俊。


私は慌てて俊の裾を引っ張った。