「穂乃歌♪待ってたわよぉッ♪」


大広間においてある、二つの煌びやかなイス。
その左側のイスに座っているのが、母。


相変わらず目がチカチカするくらい派手…
あんな大きなティアラ、重くないの…?

母に比べ、私はシンプルな白の軽いドレス。
髪の毛も櫛を通しただけ。


『用って…?』

「今日はー♪穂乃歌に執事クンをプレゼントしちゃいまーす♪」


ん…?
今なんと?
羊?じゃなくて?

し…しつッ…


『執事ぃッ!?』


はとが豆鉄砲を食らった様な顔をしている私。
母は「そー♪執事♪」なんて、楽しそうに話す。


執事って……じぃみたいな人…?
24時間おじさんと一緒!?


『絶対イヤッ!』


断固反対ッ!
年頃の娘に年配の男つける気!?
頭おかしいのうちの母親はッ!