「海琉、いい加減にしろよ。」


支葵がベリ、と神谷クンを私から剥がした。

なんかこの2人、いいコンビかも?


「ありがとう、支葵♪」

「「!?」」


なぜか驚く矢野クンを神谷クン。
な…何???


「何で、名前……?」

「俺等なんて名字なのにッ!
 ヒドイ穂乃歌!俺も名前がイイー♪」


まぁ、こんなことなんだろうとは思ってたけど…



「名前で、呼んでよ。」

『矢野クッ!』

「名前。」

『俊…?』

「よくできました」



チュッ♪



!!!!!



ほっぺにチューするなぁッッ!!!


矢野クンてそーゆーキャラ!?!?

予想外なんですけど!!


「俊!なにやってんだよ!
 穂乃歌!俺も名前ー♪」

『えッ??』

「呼んでくれてないと…」



トン…



神谷クンは私を壁に押し付けた。



「キス、しちゃうよ?唇に。」




私の執事は皆狼かっつーの!!