狼執事とお嬢様♡



『支葵ッ…!
もういいよッ!離してあげて?』

「ッ…」


バッと男子の腕を払う支葵。


そのまま自分の席へと着く。



それに合わせるようにして俊と海琉も席に着く。



シン、と静まり返っていた教室が、ザワつきはじめる。


少し経つと、朝来たときと同じ空気が流れ始めた。



『あの…大丈夫?』

「大丈夫ッ!
じゃ、俺戻るから…!」


私の席に集まっていた男子は、3人に圧倒されたらしくソソクサと席へ戻っていった。




1つ、ため息を吐く。




『なにやってんのよッ…!』

「何が?」



私の右隣に座っている支葵に問う。

支葵は質問の意味に分かってるはずなのに答えてはくれなくて。



『なんで手が出るのよあそこでッ
あそこまでする必要ないでしょう??』

「…ムカついたから。」

『はぁ?』



支葵の単純すぎる答えに、つい出た言葉。


それだけの理由で人に手を出すなんて…

よくないと…思う…



「アイツ下心見え見え。
穂乃歌も自覚しろよ。」

『へッ?』

「天然もここまでくると重症だな。」