狼執事とお嬢様♡



同時に、トントン…と数人の階段を下りる足音が耳に入る。


私は音のするほう…リビングへとつながる廊下を真っ直ぐ歩いた。




廊下の横。

上へとつながる階段から降りてきたのは予想通り3人で。



「終わったの?」

『うん。』



海琉は、私の返事を聞くなり
「やっとかぁ~…」
と、大きく伸びをした。


それもそのはずだ。


料理初心者の私は量を測るのでさえ難しく感じて。

料理器具がどれか分かるのにも時間を費やしていたのだから。

それに加え、大量のカップケーキ。


約5時間ほど料理をしていただろうか?



『待たせてごめんね?』と、小さく誤った。



「気にするなよ」

『うん…。
ありがと♪』


俊はポン、と私の頭の上に手を置いた。


なんだか子ども扱いされているような気分にもなった。


けどね…?



今は少しだけでも気持ちが軽くなった。



「いつまで触ってんだよ。」


パシッ…


支葵は少し暗い声で私の頭上にある俊の手首を掴んだ。


「お前はいちいちいやらしいんだよ。」


支葵は掴んだ俊の手首を下へと払った。