『はい。』
声は、落ち着かせて。
眉間に皺は一つも寄せるな。
いつも口角は上げておくこと。
丁寧で綺麗な言葉遣い。
母親に呪文のように頭に叩き込まれたこの4つ。
当分思い出すことは無いかと思っていた。
「お嬢様ぁぁ~~~!!」
『ら、蘭さん??』
開いたドアの向こう側に立っていた蘭さんは、
思った以上にニコニコしていて。
そして今は、抱き付かれていて。
『あの、蘭さん…?』
「お久しゅうございますッッ!
お会いしとーございましたぁ!!」
『あのー、蘭さんー?』
若干言葉の使い勝手が変な様な気がするのは気のせいかな…?
「はッ!申し訳ございませんお嬢様!
ワタクシ、感動のあまり失礼極まりないことを!
申し訳ございません!!!」
我に返ったかのように私からバッと離れたかと思うと、勢いよく謝りだした蘭さん。
『プッ…アハハッ…』
「お…お嬢様…?」
『そんなに誤らないで?
本当、蘭さんはいつ見ても面白い方ね♪』
百面相って、言われたことあるけど
蘭サンは最強★

