『今日ね?
蘭さんが来るの…。
皆知らないかもだけど…家のメイドで…』
申し訳なさそうに言う私。
瞬間、ふっと軽くなった背中。
支葵が腕を下ろしたのだ。
「なんで、来んの…」
『それは…チョコ……
作るの、教えてもらおーと…』
ゴニョゴニョと喋る私。
だって、なんとなく…
恥ずかしかったから…?
『蘭さん、きっと早くに来ると思うの…
あの人…行動はやい人だから…』
「もうそろそろ来るって事ー?」
『えっと…海琉…
そうだけど…そうじゃなくって、ね?』
私が言いたいことは…
「俺等に“執事”しろって事でしょう?」
『俊…えと…ごめん、ね…?』
家の人の前、では…ねぇ…?
婁唯はいいとしてさ。
「いいさ。やってやるよ?
穂乃歌のためだからなぁ?」
『支葵…ありがとぉッ…♪』
後ろを勢いよく振り向いた私。
瞬間、グッとからだを引き寄せられた。
もちろん、支葵に、ね?

