布団を握っていた私の手は、少しだけ力を強めた…。


婁唯は、手に拳を握っていた…。


一つ、深いため息をつくと婁唯は言った……






「俺は…いつまでお前の弟なんだよ?」




え…?





「俺は、弟なんて…嫌だ…」






な、に…?







熱のせいか、頭が良く回らず、婁唯の言葉の理解に苦しんでいた。







「意味…分かれよ、バカ…」







そう言って婁唯は、少しだけ微笑んだ。





『ゴメン、私…バカだから、さ…』




私が、そう言った瞬間…



バン!!




部屋のドアが、荒々しく開かれ、私の視界に入ったのは、1人の人物だった…