『立派な学校――…』


目の前に聳え立つのは、
これでもかというくらい大きくて、キレイな豪勢な学校。

学校って言っていいのかすら分からない。


今日入学して、1ヶ月で進級…
あと1ヶ月くらい前の学校に居たかったかも…


まぁ、早く親しめるといいな♪


『じゃぁ、行ってきます』


門の前で執事3人に挨拶をする。


「お待ちください。」

『え?』

「私達も行きます。」

『えッ…?神谷クン、じょ、冗談やめてよッ』


学校まで一緒じゃ私がヤバイッ!


あんまり注目を浴びるものスキじゃないし…


『1人でいいってばッ
 じゃぁ、行ってきますッ!』

「そうですか…
 では、お気をつけて。」

『う、うんッ!』


私はその場から逃げるように立ち去った。


バリバリ執事じゃんかぁッ!
家とは大違いッ

どんな執事だぁッ!
2重人格?
いや、多重人格…?


『とにかくッ教室ッ
 1-3は何処…?』


ヤバイ…
この学校広すぎる…

教室何処か分かんないよぉッ!


「ねぇ、アンタ…何やってんの?」


えッ…?


私は後ろを振り向いた。