分からない…。
誰にヤキモチ焼いてるんだろう?

でも一つ分かる事がある。

それは

「四人のうち誰かかな…。」


自分にしか聞こえないようにつぶやいた。


「夢ちゃん。」

「あ、朔也くん。」

「俺と一緒にまわろうよ。今ぐらいしか休憩ないし。」

「うん!!」



「ねぇ、悩んでるんでしょ?」

「えっ?」

「そんな顔してたら気付くって。」

あ…そっか…。

「実は…昴くんにヤキモチ焼いてるって言われて…。」


わたしたちは中庭のベンチに座っている。