なんだかんだ始まった英語の授業…
「はい、じゃあここ読んでくれる人~?」
小百合の言葉に男共の太い声があがる。
「みんな元気良いわね~♪~じゃあ…風間くん!」
「はいはい!小百合ちゃんの為なら何処までも読んじゃうよ!」
指されなかった男共が不満の声をあげる中、そんな事を言う響夜。
でも、そんな声も響夜が読み始めた途端、静かになる。
「風間くん発音凄い良くない?」
「なんか帰国子女らしいよ!」
ひそひそと女子が言う。
確かに響夜は小学校高学年から中学の間アメリカに住んでた。
だから、あんなチャラい癖にネイティブな発音。
それに他の教科もそれなりに成績が良い。
見た目あんなな癖に…。

