『そうだな…お前の言う通り、お腹の中にいるかもしれない赤ちゃんは、紗英と亮と同じ俺達の子供だ。

ごめんな!

もし出来ていたら、いつ頃生まれて来るんだ?』


夫に尋ねられ、


「9…9月かな…?」


うーん、大きなお腹で夏を越えるのは辛いなぁ…


『そうか…

今工事している公園が、来年の春には全面開園する。

家族5人…いや、7人かもしれないな…みんなで桜を観に行こうな。』


どこか吹っ切れたような夫の笑顔に胸が熱くなった。