快楽の代償




お腹を押さえてのたうち回る私に動揺することなく、夫は薬と水の入ったコップを持って来ると、


『全く、ムードぶちこわしてくれるよな、お前は。』

苦笑しながら、痛むお腹に手を当てた。


夫の大きな手は温かくて優しい。


私を幸せな気持ちにしてくれる。


でも、恥ずかしくてつい…

「贅肉ちゃーん、パパでちゅよー!」


なんて余計なこと言ってしまい、『アホか、お前は!』と怒られたのは言うまでもない…。


「はははっ…。」


『はははじゃねぇだろ?』


こんな私達だけど、子供達が大きくなって巣立っていっても、


白髪だらけのしわくちゃなおじいちゃん、おばあちゃんになっても、


いつまでも


一緒にいようね・・・