確かに説明するだけで精一杯になっていた。


「リーダーのお前が自信を持たなきゃ誰がそれを伝える?」


上司の言葉が頭の中で繰り返される。


自信…。
何かが足りないって、私が駄目にしたんだ。




「シケた顔してんじゃねーよ。」


顔を上げると隆司くんが笑っていた。


「ごめん…企画通らなくて。」


合わせる顔がなくて俯く。


「別にお前のせいじゃないだろ?リーダーはお前なんだから自信持て!次のプレゼンまで時間ないから打ち合わせやるぞ!



「うん、ありがと。すぐ戻る。」


私の返事を聞くと隆司くんは戻って行った。





休憩室から戻り、早速打ち合わせを始めた。
けれどなかなかいい案が出ずに後日改めて打ち合わせやることにした。


沢山話し合ってあの形にしたんだから、新しい案って言われても直ぐには出てこないよね。