†Dragon Guardian†


あまりの衝撃で暫くの間
壱加は弥嘉を凝視した。


「どうかしましたか?」


弥嘉がそれに気が付いた
ため、壱加は慌てて口を
開き始めていた。


「それにしても何でそう
までして、お前はトイレ
に行こうとするんだよ?
本当に変な奴だな」


すると弥嘉は苦笑いしな
がら言葉を紡いだ。




「どうしても調べておき
たいことがあるんです」




その会話が終わるや否や
男達の1人が声をかけた。


「便所、行くんだろ?」

「あっ……はい!!あの、
ついでと言ってはなんで
すがこちらの方も宜しい
ですか?先程から我慢を
なさっていたらしくて」


弥嘉のあまりにも突飛な
発言に壱加は声が出せず
にいた。

一方、男は驚きのあまり
目を見開いたがすぐさま
弥嘉に呆れ顔を向けた。


「ここまで厚かましい奴
はアンタが初めてだ」


そう言うと、男は軽々と
2人を俵担ぎにしてその場
から立ち去っていった。